理由は思いつかないけれど

ハルヒアニメは、やっと生まれた、僕らの世代を代表するアニメのように思える。スタジオジブリではなく、ガンダムでもなく、エヴァンゲリオンでもない、何というか、現在のおたく世代(第何世代云々と言い出そうとは思わない)、その文化が生み出した、とても愛すべきアニメ。勢いで突っ走る度胸はなく、世界に絶望するほど不幸でもなく、さりとて目を輝かすほど素直でもない。あれやこれやと考えているうちに、何もかもをやり残してしまったような気がする、そんな世代の夢の結晶としての。『火垂るの墓』を見ていてふと思った。