世界を救う前に仕事を片づけなさい

大人が世界をなんというか次元的なレベルで変革してしまったりする創作って日本にあるのでしょうかしら。少なくとも僕の比較的頻繁に手に取るタイプの創作では若者はわりかしホイホイ世界を革命してしまいそうになるのですが、大人は不思議にそういうわけにはいかないのかあまり見かけません。せいぜいギターを持って戦う課長くらいが関の山です。見るところ中高校生くらいが優れて世界をどうにかしてしまいがちな年代のようで、小学生や大学生といったラインは少し珍しい。小学生はともかくどうしたって大学生はうっかり世界を革命する力を!とか叫び始めたりしないのでしょう。あるいは同年代として高専学生なんか、ちょっとくらい野心的になっても良いと思うのに。だいぶ前には現実の大学生が世界同時革命を目論んでいた時代もあったんでしたっけ。新世界秩序ヒッピズムを自分たちで作ってみたりして。この手の創作の例にもれずめでたく失敗して社会に戻るか、さもなければどこか寒い国に引っ越すハメになったみたいですからいかにも創作的ではありましたが。