もはや時がない

各所で行われているおたく系作品に関する議論、考察と分析、何よりもそれらを体系付けようとする多くの涙ぐましい努力は、自らの存在の意味を求めるおたく文化の激しい渇望を明らかに示す。それは結局のところアニメが好きで、漫画が好きで、ゲームが好きで、ラノベが好きで、そしてどうということも無いままに、おたくではない普通の人になろうとしている/ならざるを得ない我々おたくが望んだ最後のエピソード。時間という制約の中で、どちらにしても終わらなければならない、おたくという既に語られた物語を、幸せに閉じるために。