底が抜けたので青ひげノートさんの3月1日付け記事でほのぼのしています。何時か萌えとは激突せねばならぬならぬと思いながらでれでれしてしまうあたり、意外とツンデレの気があるのかもしれません。さて手塚治虫は西洋文明のエッヂである医師を志しながら挫折、日本古来の表現思想と言うべきか漫画に傾倒した人間ではありますが、それ故にある意味西洋思想に限界的に峻別された日本的真理を示唆し得た男でもあります。つまり、永遠の真実を神に求めるか、真実に限りなく近づく偽物をせっせと生み出すか、という。

しかし萌えは手強すぎます。外人による解明にはあと数百年かかるでしょう。日本人による解明はどこぞのお坊さんあたりが既に行っていそうな気もしますが、理論体系を作るお国柄ではないのでなかなか説明することは難しい。でもほら分かるだろ、萌えー、というのがつまるところ日本の伝統が生み出した真理なのです、などと言うと左派の方から「ナショナリズムは幻想」だとかなんとか言われるので困りもの。そんなこと言ったら何だって幻想なわけで、その辺の分別がないのが西洋の無神論者の危険なところです。