時差ボケで眠れません。

『BitterSweetFools』というソフトはフィレンツェが舞台になっているそうです。大変気になります。なぜなら私はあの愛すべき古い街がどのように素敵に描かれているかにとても興味があるからです。つまり私にとって夏のフィレンツェは世界でトップクラスのうんにょり都市で*1、要約すればもうどうでもいいや的な街だと言えるでしょう。しかし各種観光ガイドブック等にうっかり騙されて必要以上にどんどん期待してフィレンツェを訪れた個人旅行者が必要以上に幻滅したりしないよう、必要以上にいらぬお節介をしてみることに。けしてPS2を持っていない腹いせというわけではありませんのでご理解下さい。そしてパソコン版を再版してください。

フィレンツェ夏期ガッカリガイド■

知名度   A+  (あれとかこれとかいろいろ有名です)
インパクト A   (二三点、その規模にあきれて驚きます)
治安    D+  (1/100程度の確率でファンブルします)
清潔さ   D   (真夏の公衆トイレ並には綺麗です)
物価    C-  (高くて不味いor不味くて無愛想です)
雰囲気   E+  (いったい私はなぜこんなところに?)


■お薦めルート  「見るものを見て去る」を基本に。観光ツアー利用推奨
SMN駅 (出来る限り迅速に通過・ひったくり注意) →
路上 (SMN公園付近は回避・ジプシー集団に注意) →
ドゥオモ広場 (聖堂には入らず通過・スリ注意) →
ウフィツィ美術館 (広いので時間注意・クレバーに入館) →
ベッキオ橋 (立ち止まる際スリ注意) →
ピッティ宮 (ボーボリ庭園から街を一望・ネコ注意) →
路上 (各公園付近はなるべく回避・夜間は死) →
SMN駅 (鉄道警察付近、壁を背に・夜間の個人列車待ち厳禁) →
退避 (警察に届けを出す必要がなかったことを祈ります)


■回避エリア  あいにく年々治安が悪化している模様。それも急速に
・駅構内 …不労者、チンピラ、酔っぱらい、その他もろもろがたむろ。昼でも気が抜けないが夜間は本当に近づかないに限る。小さな窃盗などは日常茶飯事、むしろ分常茶飯事か。
・駅周辺 …駅付近駅、駅西一帯の路地は浮浪者のトイレと化している。日中はまだ臭いだけで済むが、注射針等落ちているため夜間は近づかないに限る。最悪移動は数人以上で。
・SMN公園 …夕方が近づくと露骨に増える非ヨーロッパ系人種。日中もジプシーが多数徘徊するなど大変危険なので近づかないに限る。ドゥオモ付近に行くなら隣の大通り沿いを歩くこと。まだマシ。
・南西部公園付近 …カッシーネ公園等、駅より南の川沿いに位置するいくつかの公園付近は、イタリア人さえ口を揃えて「夜は絶対近づくな」と言うので近づかないに限る。イタリア人さえ。推して知るべし。
・その他 …当たり前ながら深夜の一人歩きは厳禁。二人歩きも厳禁。6人程度で腕っ節に自信がある人が混じっていればまだなんとか。あの小さな中央エリアでさえ、時折血痕や死体が発見される街であることを十分理解すること。もし何かあっても、警察はまず当てにならないので、危うきに近寄らないに限る。時間が遅くなったなら必ずタクシーを呼ぶこと。
フィレンツェ …美しい夢を見続けたいなら近づかないに限る。


■総括
ドゥオモ(外面)とウフィツィ美術館だけは見る価値があります。ジョットの鐘楼など昇る系はそれなりに楽しいので行列がなければ(そんな事態がありえるとは思えませんが)どうぞ。あとミケランジェロ広場に行くくらいならボーボリ庭園に行くべきです。フィレンツェ中心でお弁当なんかを用意して朝からのんきにピクニックできるような平和な地域はもうあそこだけ。入場に6ユーロほどかかりますが、あの殺伐とした街でまったりをお金で買えるならもういくらでも。ちなみにミケランジェロ広場は小便の匂いがしますよ。こんなに書いてもまだフィレンツェを訪れたいと思う方に最後のアドバイス。できれば冬から春に行きましょう。

*1:はありますが、それでもしんしんと冷えた真冬の郊外などの雰囲気はけして悪くはありません。もちろん、しんしんと冷えた真冬のボローニャ等はもっと素敵なわけで、それでもあの馬鹿でかいドゥオモだったり、シニョリーア広場のトッレだったり、田舎豪族丸出しのあか抜けない排ガスで汚れた建築物の群れだったりにはあれはあれで味がなくもないかなあそうだねまあたまにはと思う日もあるような気がしたようないつかのあの日の思い出があったりなかったり