シンフォニック=レイン リセ編 待降節2

工画堂スタジオ シンフォニック=レイン愛蔵版

足繁く旧校舎へ通うクリス。気分は恋する少年状態。ファルシータとの時にさえ色々と躊躇っていたのがまるで嘘のよう、迷うことなくどんどん攻略フラグを立てて行きます。彼をそこまでかき立てる理由とは? 一方、相変わらずドアを少し開けてのびのび歌うリセ。どうやらわざと開けているのは確実な模様。とすると、彼女の本心は……いかんクリス、これは孔明の罠だ。

12/10に至って、二人の出会いのシーンが再現されます。全く同じ場面が、全く異なる状況で。リセの浮かべた「微妙な表情」というものが何だか少し怖い。その直後、「私、歌って良いんですか?」。ヒット! めでたくアンサンブル開始。”意外なほど、僕のフォルテールと彼女の歌声は合っている気がした――ひょっとしたら、もっと深い意味があるのかもしれない”。ああ、邪推はふくらむばかり。そんな私を尻目に、クリスはリセのため、利用したことのない休日の購買へ、買ったことのないパンを買いに走る…。どうしたクリース。

12/12、やけに”浮かれている”クリス、トルタとリセを引き合わせる。「似てる」というトルタの言葉を聞き、「一番酷いときのアルに似ている」と認識するクリス。彼は「アルに似ている」という理由で彼女に惹かれている? けれど彼はそれ自体を、まだ深く考えていない。チェナーコロ、リセに対する他生徒の態度。図ったようにファル登場。今日は凄い、ヒロインそろい踏みだ。リセとの仲を取り持とうというファル。そして彼女はまた言う――「好きでやってることだから」…。

12/15、グラーヴェ登場。格好いい! と思う私を尻目に、なんか気に入らないと呟くクリス。対し「思っても口に出すな。世の中を渡っていく秘訣だ」「それと、周りを信用するな。これも重要だ」――アーシノ、超格好いい。特に今となっては、後者の含意がゾクゾクものですな。極めて厳しい姿勢でぽんぽん生徒をはじき出すグラーヴェ、残ったのはたった二人。反感を覚えながらも、”彼の正しさ”を認めざるを得ないクリス。「今日私が教えるのは、フォルテールとは何なのかということだけだ」。むむむ? フォーニ、考え込んだまま消える。

12/17、トラットリア。ファルとリセは目の色まで似てる…。飛び出すリセ、追いかけようとするクリス、引き留めるファル――「あなたの恋人はどうするの」。クリスやっとアルを思い出す。たたみ掛けるセリフ「これ以上クリスさんはこの件にかかわらない方がいいと思う」 「クリスさんはもう、そんなことをしている時期じゃないでしょ?」。もう、そんなことをしている時期ではない? 「もう一度聞くね、それでもクリスさんは、リセさんに関わろうとするの?」

「あんまり人を信用しちゃ駄目だよ」。あなたが言いますか? アーシノと同じ言葉を語るファル。どうやらこのシナリオは、そういうシナリオのよう。翌日、アーシノ来訪、リセの秘密を明かしてクリスに縁切りを薦める。妙に内情に詳しいアーシノ。”彼女”の差し金としか思えないのは、私だけではあるまい。「お前が騙されてるのを、笑いに来た」…ガンダムか何かで聞いたようなセリフを吐いて去る。

12/19、僕は彼女を抱きしめる腕を持たない。そして、かける言葉さえも。そんな僕にできるのは、フォルテールを弾き続けることだけだった。目を閉じた暗闇は、彼女の歌声のせいで、暖かくさえあった。12/21、「ちょっと忘れ物を取りに来たんだ」 「私たちは、こんなことを続けていていいんでしょうか」 「私もそう思います…でも…」 「あの、本当に、私で良いんですか?」 繰り返される疑問。クリスの本当の忘れ物は。クリス、リセを部屋に誘い、言い訳を考える。そして、トルタ登場!

(リセを部屋に連れ込もうと帰宅を図るクリスの前に現れたトルタ、リセと話す時間を要求。リセ、意外にも快諾。クリス、思考を停止して空を眺める。再会、何か言いたげなリセ。別れ際にトルタ、雨に手をかざし、リセに幾分冷たく?告げる――「頑張ってね」。リセ、今日は帰ると主張。土曜の再会を約束。「フォーニが浮いて見えるね」。また意味深な言葉を)