目覚ましfor Ritz

For RITZ

『空の向こうに』を目覚ましに使っている。突然ジャンジャンジャーン♪と始まってびっくりするので、たいへん目が覚めやすい。お試しあれ。ただし、ボリュームに気をつけないと心臓が止まりそうになります。今朝のあれは、もしかすると隣の住人もたたき起こしたことでしょう。ゴメン。ともあれ毎朝ぐるぐるfor Ritzを聞き続けた結果、『空の向こうに』『メロディ』及び『涙がほおを流れても』が個人ランキングトップ3に決定。

『空の向こうに』は文句なし、シンフォニック=レインを語り尽くす詩と旋律。特にal fine開始間もなく、クリスが”その真相”を語った直後に挿入されるOPアニメーション、衝撃の一言でした。普段とどこも変わらないOPなのに、何度も繰り返される主題なのに、それが語る意味が全く違う。「歌には意味がある」ことをつくづく実感させてくれた一曲。ついでに言うと、実質的にあのパートこそ、全パート行程の中で”一番の土砂降り”なのは皮肉。クリスめ。

『メロディ』。その存在を印象づけているのは、あのパートへの思い入れ。だってファルシータの物語は、シンフォニック=レイン内で、独立して美しい。「つめたいと思うでしょう?」から終曲までの詩とメロディ、それはこの上なく幸せな、彼らの本当のラストシーン――もう振り向かない彼女が、今度こそ偽りでない笑顔で微笑みながら、「ありがとう」を呟くロングショット――を想像させてくれます。ファル役の声優さんの歌うバージョンのが好き。

『涙がほおを流れても』。OP曲と対になって、赦しと祈りと希望を主張する曲。いまだに何を言っているのかよくわからない。でもわからないからこそ、「いつかわかるから、いいの」が繰り返されるサビ部分がもう。そう言えば以前、ゲームを未プレイの友人が何気なく聴いて、「なんちゅう悲しい歌や」と呟いたことが。たぶんこの曲の本質は、そういうものなのでしょう。作中の全曲中、一番好きな曲を選べと言われたら、私はこれを。

よし、目が覚めた。