巣作りドラゴン

巣作りドラゴン
主人公はドラゴン族の男性。プレーヤーは人間世界の郊外の洞窟に居を構え、自宅を任意に訪問してくれる冒険者や村人なんかを随時とっちめ荒稼ぎし、自宅施設の拡大と防衛能力の強化に努めることになる。と言うのもドラゴン族女性は同男性より圧倒的に強く、交尾が終わった後は男性をむしゃむしゃ食べてしまう。そのためドラゴン族の男性は結婚前に広大なダンジョンを建造し、嫁の脅威を防ぐ必要があるのだ。無茶苦茶だ。

登場するキャラクターは可愛いし、お話も萌え系(ほんとに嫁に殺されたりするけど)だから、人を馬鹿にしたタイトルのわりに比較的呑気に楽しめる(ほんとに嫁に殺されたりするけど)。システムは基本的にSLG(コツを掴むまでは難しい)で、育てたユニットを引き継げるので複数回プレーも出来て――と言うより複数回しないとクリアできないし――単純にゲームとしてお得。

それにしても、こういう何の内容もないソフトに妙な愛着を感じてしまう理由はなんだろう。要ってしまえば本当に、何の内容もないのである。それなのに私は妙に気に入って、繰り返し繰り返し侵入者をいじめたりユメをいじめたりフェイをいじめたり王女をいじめたり隊長をいじめたり嫁をいじめたり、ああ、いじめっ子ゲームなのかこれは。たちが悪いな。