ひまありさんへのお返事 転載
まあ、「そもそも違和感なんて感じない」と言い切ってしまえば、こんな解釈はそれまでの話なんです。なにせ文字として書かれていないので。ファルエンドだってリセエンドだって、等しく結末ではある。各人がそれぞれ好きなエンドを選ぶことは、誰にも止められない。
ただ、作品全体を一つの物語として見るとしたら、やっぱりどこかに本当の結末(fine)が必要だし、悲しいけれどシンフォニック=レインという作品のそれは、アルの死(al fine)と名付けられた結末以外にないんじゃないかなあと、私は思っています。
人も時間も流れていく。時間を戻すことはできないし、ずっと変わらずにいることもできない。そのことを素直に受け止めて初めて、クリスとトルタはあの子供の姿を捨てることができたのでは。al fine ラストシーンの二人は、なんだかとても大人びて見えます。