シンフォニックレイン ボーカルアルバム「RAINBOW」

シンフォニックレイン ボーカルアルバム「RAINBOW」
シンフォニック=レインのネタバレボーカルアルバム。真面目に言うなら「歌声」という名前で切り離された”SR物語の一部分”である。例えば『秘密』。トルタの情熱的な主旋律に静かに重なる、アルの澄んだ、哀しい、優しい歌声。本編をプレイした人なら、その意味が痛いほどわかるはず。文字通り涙もの。
それにしても、この物語の歌声と歌詞は何とココロに突き刺さることか。正直なところ、初めて岡崎律子の手によるメロディを聞いた時、「なんだこのポップさ(悪い意味でアニメっぽい)は」と感じた。今でも相変わらず、絶対人前で聴けない歌だと思っている。それらの評価はゲームから切り離せない。が…どんなにそう思っても、今となってはSRの含む多くの楽曲たちは、私の中で大きな感動を呼ばずにおかない。
そう、岡崎律子のメロディの感動は、SR世界の中にあるのだ。そこでは歌声が物語と、物語が歌詞と、歌詞が歌声と、それぞれ響きあって、一つのテーマを紡いでいる。繰り返し繰り返し、シンフォニック=レインという名を持つ、シンフォニーの中で。