五郎部俊朗の唱歌集

五郎部俊朗の唱歌集を聴く。平井堅と違って歌声にうさんくささがないところが好ましい。収録19曲中には多く季節の歌が含まれるが、早春賦(春)、赤とんぼ(秋)、朧月夜(秋)、里の秋(秋)と、圧倒的に秋を歌った歌に個人的嗜好が偏っていることが判明。そういえば夏の歌でしっとり良い唱歌というのが今ひとつ思い当たらない。どうしたわけだろう? とまれピアノソロもいいけれど、やっぱり声が入ると思い入れが違うのである。美声に生まれなかったことは悔いてもしかたないから、これからも幸せな聴き手でいたい。