after the rain

台風が引っぱってきた前線も通り過ぎて今日は全国的に爽やかな一日が広がりました。なぜか途中からNHK天気予報になってしまったけれど久しぶりに青空を見て気分すっきり。やはり人間、太陽を見ないと腐ってしまうのに違いない。いい具合に休講だったので犬の散歩をしたり自転車を洗ったりのんびり過ごす。白い自転車は見た目は良いがすぐ真っ黒になるので手間食いだ。次は黒い自転車を買うことにしよう。
昼過ぎに隣のおばさんが豚の角煮を持ってきてくれた。これは私の大好物なのである。大好物なのではあるが、この料理には大量の脂質が含まれていて、先月から始め近頃やっと軌道に乗り始めた食事療法には真っ向対立するオプションといえる。かくして、ナベを抱えながらにこやかにおばさんを見送る私の中で、とてもつまらないわりにはかなり深刻なディレンマが発生した。道路向かいのポプラの緑も爽やかな初夏の日差しの中、天使と悪魔が交互に囁く。
キッチンに引きこもってナベを前に数分の葛藤の末。「あぶらみは極力箸でのけて、犬にやる」という具合にアウフヘーベン    つまり美味しい美味しいといただく。ああやはり食事療法というのはプリティに問題のあるアプローチなのに違いない。こんなに幸せな気分を自ら放棄した結果として少々の脂肪を体内から排除するなど、バランスが取れないにも程があるというものだ。私は間違っていた、などと一人頷いているうちに少々食べ過ぎる。今夜は長めに走らなくてはならない。やはり食事療法は正しい。