アイドルマスター。ゲーム持っていないのにこんなに楽しめるゲームというのもすごい。
アイマスMADがニコニコという培地に適していたのは間違いないけれど、やはりゲーム自体の魅力だろう。色々な要素があるけれど、個人的に最もプッシュしたいのは、そのすごく健全な内容かもしれない。語弊を招くといけないので訂正すると、目標があって、努力があって、ライバルがいて、恋愛がある。なんという定番。
ケレン味というか、90年代以降風にひねたところがない(これはこれで語弊を招きそうな表現)。視点の在処とか、アイデンティティとか、認識する身体とか、そういうロマンティックなアイロニーはこの十数年で十分過ぎるほど味わった。”衝撃の真相”なんてのも正直食傷気味である。世界はもっと普通だって。
いやもう、ぐちゃぐちゃ言うのはよそう。前向きなのは良いことだ。中学や高校の学芸会の合唱曲みたいなもので、こっぱずかしいけれど確かにじーんと来る感じ。いじめだのどろどろの恋愛関係とか実際は色々あるとしても、少なくともコーラスは美しい。現実の上澄み。
それにしてもWink以来アイドルなんてどうでもよかった僕がまさかバーチャルネットアイドルにはまるとはなあ。世の中分からん。