太郎の演説

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1074621
フランスの国立出版協会というのは実際大変なもので、正しいフランス語の定義なるものを毎年公的に制定している組織です。「言葉は流動的」なんてセリフはフランスでは通用しません。正しいフランス語は存在するのです。むしろ、正しいフランス語は存在するという概念が存在するといったほうがよいでしょう。
考えてみれば当たり前で、みんながどんどん積極的に言葉を変えていけば、じきに田舎っぺ同士じゃ言葉が通じなくなるのです。そうすれば共通語を意識して駆使できるインテリ層以外は役立たずです。格差格差。だから共通語は英語にして小学校から教えよう、なんてことにならないように、彼らは正しいフランス語の定義を定めます。もちろん、定めた上で、やむを得ず変わっていくこと、追加されることはありますから、それを毎年熟慮選別し、更新していくのがフランス国立出版協会のお仕事(建前)。フランス文化にとって価値のある言葉、美しいフランス語をより美しく保つための言葉を決定する。なぜなら美しい国では、美しい言葉が話されるべきだからです。MANGAとか。
なんてことを日本で言ったら知識人から袋だたきでしょうから、これを秋葉の演説に持ってくるあたり、麻生太郎はよく分かっているというか、貴族というか、まあ、リベラリストのうけは悪いでしょうね。


しかし、それを言い出したら、メインカルチャー美しい国!)の存在が否定されている日本に、はたしてサブカルチャーなんてものは存在するのか、という問題にもなるのですが、その辺は突っ込むべきところではないのでしょう。誇らしい国!誇らしい国!