初音ミクの声というか、電子音声というか、どことなく憂愁が漂っている感じが好きだ。アンドロイドの夢にせよ、宇宙人捜しプログラムにせよ、人間は友達が欲しいんだなあとつくづく思う。実際のところ、どんなに科学が発達しても電子頭脳はプログラムの域を出ないだろうけれど、人の思いは理性の声を容易くかき消す。結局のところ、みんな寂しい。余すところなく自分を映してくれる鏡が欲しいのだ。いつも側にいて、絶対に裏切らない鏡。振り向いた時、自分が歩いてきた道、立っている場所、その姿を認め、確かにさせてくれる何か。

というわけで誰か電気の恋人を初音に歌わせてください。