すっげええええええ!!!! 

子ども向けのアニメというものは、本来的には親が子供に見せたくなるようなもの、すなわち親の心を掴むようなものであるはずです。つまり子ども向けアニメこそ、子供だましではいけないのです。その意味でプリンセスチュチュというアニメは、真に子ども向けのアニメです。面白い!


このアニメの演出は、ある意味日本人離れしています。僕はバレエのことは知りませんが、それがパントマイムのように体で言葉や感情を表現する要素を持っているのだとしたら、それはとても西洋民俗のエッセンスに近いところにあると言って良いでしょう。
そしてプリンセスチュチュは、それを表現することに成功しているように思えます。日本人的な感性からは、演出過剰に見えるそのモーションも、欧米の観点からは容易に受け入れられるもの、すなわちこのアニメが描いているものは、その舞台設定や登場する人物たち以上に、本当に西洋的なのです。
日本のアニメや漫画はしばしば西洋文化らしきもの(舞台、キャラクター)を扱いますが、本作はそのようなものとははっきりと一線を画している。もちろん、擬似的西洋文化が悪いと言っているわけではありません。ただ、このアニメを通じて、私たちは西洋という文化圏の気配を理解することができるのではないでしょうか。
いや、西洋と言ってしまうのはいけないかもしれない。そこにあるのは、異文化の気配と言った方が正しいのかもしれません。とにかく、プリンセスチュチュというアニメには、生きることを演じるという精神があります。
始まりは偶然、終わりは必然。だとするならば、私たちができることは何なのか。その答えの一つとして、プリンセスチュチュが示してくれている提案は、大変魅力的なもののように思えます。


こんな作品に触れることができるのはニコニコ動画
未体験の人は5話まで見て判断してみてください。たぶん、止まらなくなります。