ドゥカー・イク

キリン 20 (ヤングキングコミックス)
ザンスカール軍人。ちょび髭の冴えない趣味の中年。カテジナ・ルースの影に隠れがちだが、彼女と並ぶVガンダム真の主役の一人。キリンが旧世紀に果たせなかった夢*1を叶えるべく宇宙世紀に甦ったバイク大好き中年のゴーストで、ザンスカール女王を丸め込みあらゆる兵器にタイヤを付けた*2。「その威圧的な姿で敵の戦意を削ぎ戦わずして勝利を収める、飛ぶより燃費も良いし地球環境にも優しい」。女王はアホだがその性能はバカに出来ず、街も人もあらゆるものを踏みつぶしながら進むタイヤ型兵器の群れは手際よく地球制圧に成功するかに見えたが、問答無用の主人公補正の前に敗北。美人副官と共に夢の八角形のログキャビンに旅立つ(意味不明)幻のシーンで優秀の美を飾った。ちなみに戦況は彼の退場と時を同じくしてgdgdさを加速させ、アホ女王とアホ女王のアホ娘*3に引っかき回されたザンスカールは内部崩壊して地球侵攻の余力を失う。

*1:「俺たちは自動車の間を勇ましく走っても、暴走するバッファローの間を走ろうとは思わないだろ? バイク乗りって存在は本質的にそういうもんなんだよ…」『キリン』東本昌平

*2:モビルスーツキャリアから戦艦まで。そのタイヤの無闇な頑丈さときたらなく、ビームライフルは弾くわ核爆発にも耐えるわで無茶苦茶。さすがに終盤になるとポコジャカやられていたが、当時は「どうしてタイヤの素材でMS造らないんだ」という意見多数。

*3:ヒロイン