50日め

ペンテコステ、あるいは聖霊降臨の主日です。復活祭から数えて50日目に当たるためギリシャ語で50を意味するpentekosteという名前が付いているのだそうな。聖書のお話上では①イエス死刑→②3日後復活(復活祭)→③あちこち徘徊→④せっかく復活したのに昇天→⑤その10日後に聖霊(なにかとっても素敵なアイデア!)を送る→⑥使徒たち大興奮、元気よく布教へ→⑦ぞくぞく殉教…という仕組み。あれ、おかしいな、この間の日曜日が主の昇天の主日だったような。数えて7日しか経ってませんよ、10日って言ったじゃん、という疑問には何かちょっとした大人の都合があった気がしますがみごとに忘れました。


この聖霊というのがいわゆる聖三位一体の最後の存在、第三位の神格となります。父である神(第一位)、そして彼が自らについて語った言葉そのものであるところのキリスト(第二位)。その両者の間に発生する完全な一体性(そりゃそうです、完全な神とその完全なイメージは完全に同じですから)が聖霊であり、その気配を通じることで我々限られた知恵しか持たない人間もまるっぽ神の姿を感じることができる。最も近くにいて最も知られざる存在、聖霊を我々はもっとしっかり認識しましょうね、という日なわけです。ちなみに来週日曜はこの聖三位一体の主日。まことに良くできておりますね。

*三位一体の詳細については『05年7/8付け記事』を参照のこと