あらすじにしたら一行

Piaキャロットなんかに期待していた人々がそもそも間違っていたのだ、という言葉はあえて叫ばないことにして、どうしてPiaキャロットがダメなのかについて考えてみると、何というかあれは超つまらないのです。と言っても第1作と第2作しか知りませんが、そもそも内容スカスカなのに変な作業が大量にあって話が進まないという嫌がらせ。山崎パンの工場で北海道チーズパンの上に北海道型の型紙をのせたりする仕事に似ています。お給金は良いので働きますがちっとも楽しくない。慣れると手際よく並べられるので仕事は若干楽になりますが北海道チーズパンの上に素早く型紙を並べる力が付いたところで全然嬉しくありません。

山崎パンの作業はともかく、少なくとも現在の市場が求める「エロゲー」はゲームではない。それにはゲーム性を持たせることはできるけれど、そういった味付けの際にはエロゲーであるという第一義を絶対に侵さないことが要求されます。それは一定以上の体積を持つ文章と適切な画像とによって構成され、必要な時に必要に応じてその本質を供給できるものでなければならない。結局のところ、「エロゲーはゲームなのか」と言うある意味古典的な問いは、もともと無意味だったのかもしれません。なぜならエロゲーはゲームである以前に、ポルノグラフィーだからです。自明なことながら。

そうそう、Piaキャロットの何がダメかと言って、たぶんあらすじを語るのに一行もかからないことだと思います。つまり今回であれば、「〜が壊れた」。