Romanticone

フルーツバスケット ― 四季 ―

フルーツバスケット ― 四季 ―

岡崎律子の女々しい歌である。そんな女々しい歌が大好きな僕である。人を愛せる自信はないが、心から愛しいと思える物語はある。言葉という記号の集合から物語を読み解くのが読者であれば、結局のところ物語は読み手の写し鏡だ。ナルシシズムと呼ばれても構わない。腐れロマンティストと言われても構わない。今生きて、澄み切った物語に出会えることを、僕は心から幸せに思う。