基本的にはラブコメだけど、時と場合で少年漫画

 『アイドルマスター』をお話として見たとき、そのプロットって凄く素朴です。ほとんど粗筋だけ。だから、それぞれのプレーヤーは彼と彼女のお話を肉付けしていく。アイドルと1対1で、彼と彼女だけのお話を作る。
 一方ゲームとして見た場合、これがコミュニケーションの舞台になったりする。対戦を前提としてアーケードに誕生したゲームだから、勝った負けたでハンカチ噛むのは当然ながら、それはそれとして一杯飲みに行こうぜ、お前のPV良いよな、みたいな話にもなる。
 アイマスプレーヤー同士は、この「自分の最高のお話」をネタに話したいところがある。ニコマスは知っているけど、ゲームは遊んだことないって人とはこのお話ができない。相手が持ってない。もっと言うなら、正義をかけて殴り合った後、草原に2人で倒れる経験がない。
 そういう意味で、アイドルマスターがゲームだってことは、想像以上にファン同士のコミュニケーションを規定しているはず。実際アイマスプレーヤーは口を開けば「ニコマスファンもゲーム買えアーケード行け」と騒ぐ。「お前とは話にならない」と言う。
 つまり、春香さんをかけて俺と勝負しろという、


 百万遍へ行くので、続きは後ほど。